「厚生年金を廃止し、公的年金は全額租税を財源とする基礎年金のみとすべきである」との意見の是非

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    資料紹介

    2004年の年金改正法による年金改革の残された課題として、年金制度の一元化がある。国民年金と被用者年金を一元化し、尚かつ、財源を租税とする案への代表的な意見の是非を以下にまとめる。
     年金の一元化の主なメリットとは、①「負担と給付の公平性の確保」である。基礎年金は、現在、給付額の算出方法は統一されているが、保険料額や徴収方法は不統一である。一元化によって、職業・職種により分立する制度間の負担水準や給付水準の格差を是正できる点に意義がある。②「年金財政の安定性確保」である。制度が分立していると、産業構造や就業構造の変化の影響を受けやすい。各種年金が一元化され、財政単位が拡大すれば加入者数が多くなり、産業構造や就業構造の長期的な変化による加入者と受給者のバランスの変動が縮小されることから、年金財政の安定において意義がある。

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     2004年の年金改正法による年金改革の残された課題として、年金制度の一元化がある。国民年金と被用者年金を一元化し、尚かつ、財源を租税とする案への代表的な意見の是非を以下にまとめる。
     年金の一元化の主なメリットとは、①「負担と給付の公平性の確保」である。基礎年金は、現在、給付額の算出方法は統一されているが、保険料額や徴収方法は不統一である。一元化によって、職業・職種により分立する制度間の負担水準や給付水準の格差を是正できる点に意義がある。②「年金財政の安定性確保」である。制度が分立していると、産業構造や就業構造の変化の影響を受けやすい。各種年金が一元化され、財政単位が拡大すれば加入者数が多く...

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