91回薬剤師国家試験問26

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91回問26
物質の旋光性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない 。
旋光度は、赤外線の波長領域で通常測定される。
物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉原子がなければならない。
旋光性は左右円偏光に対する屈折率の差に起因する。
解答 4
○ 比旋光度は次式により求めることができるため、分子量は必ずしもわかっている必要はない。
× 旋光度は、可視光線の波長領域で通常測定される。なお、通常旋光度の測定には、光源としてナトリウムD線(589 nm)を用いる。
× 分子中に不斉原子がない物質であっても、旋光性を示す物質(分子不斉)がある。
○ 直線(平面)偏光が光学活性物質中を通過すると、左右円旋光に対して異なる屈折率を示すため、それぞれの速度に差が生じ旋光性を示す。
参考:分子不斉を示す物質(分子内に不斉原子を含まないが旋光性を示す物質)
        
  アレン誘導体           ビフェニル誘導体
a b c d 1 正 正 正 正 2 誤 誤 正 誤 3 正 正 正 誤 4 正 誤 誤 正 5 誤 正 誤 正
:比旋光度  α:旋光度
  c:濃度    l:層長(mm)

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