94回問121
細胞膜に存在する受容体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
化学受容器引金帯(CTZ)のセロトニン5-HT3受容体の刺激は、陽イオン透過性上昇を介して嘔吐を引き起こす。
アンギオテンシンⅡAT1受容体の刺激は、Gqタンパク質との共役を介して血管平滑筋の収縮を引き起こす。
心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体の刺激は、受容体内のグアニル酸シクラーゼ活性の上昇を介して体液量の減少を引き起こす。
心臓のムスカリン性アセチルコリンM2受容体の刺激は、Gsタンパク質との共役を介して心拍数を減少させる。
脊髄のグリシン受容体の刺激は、K+透過性上昇を介して運動神経抑制を引き起こす。
1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
4(b,d,e) 5(c,d,e)
解答 1
○ 化学受容器引金帯(CTZ)のセロトニン5-HT3受容体を刺激すると、Na+、K+透過性が上昇し、嘔吐を引き起こす。
○ アンギオテンシンⅡAT1受容体の刺激は、Gqタンパク質との共役を介して、プロテインキナーゼが活性化し、細胞内Ca上昇することにより、血管平滑筋の収縮を引き起こす。
○
× 心臓のムスカリン性アセチルコリンM2受容体の刺激は、Giタンパク質との共役を介して心拍数を減少させる。
× 脊髄のグリシン受容体の刺激は、Cl−透過性上昇を介して運動神経抑制を引き起こす。