1981年の国際障害者年に続き、国連総会は、障害者の完全参加と平等および権利保護の獲得を目的とした「障害者の関する世界行動計画」を採択したことを想起し、「アジア太平洋障害者の10年」を宣言し、北京での同「10年」開始の会議において、「障害者の完全参加と平等に関する宣言」および「10年」行動課題を採択することを通した障害者の完全参加と平等を実現させるための継続的な決意をも想起したのだ。コミュニケーション、教育、訓練と雇用、リハビリテーションサービスにおいて、「10年」の目標を達成するための政策ガイドラインを設定した「10年」行動課題が総会で採択された。1995年に開催された世界社会開発サミットは、「社会開発に関するコペンハーゲン宣言の中」で、障害者は世界最大のマイノリティーのひとつとして、貧困、失業および社会的孤立にしばしば追い込まれていることを指摘した。同宣言は、各国政府が国連の「障害者の機会均等化に関する標準規則」を促進し、どう規則の実地のための戦略を策定すべきであることを提言したのだ。
障害を持つ人に関する国際条例や「障害者総合福祉」、「差別禁止法」が議論され立法化の日程に上がろうとしている。改めて、人権保障の歴史を踏まえて確認しておくことはこれから私たちが障害者と共に共存していくには必要な事項である。また、日本の現実と対比して、人権保障の歴史を踏まえることも大切である。
そして、人権保障における国際基準(グローバルスタンダード)を生かし、いかなる理念、原理、原則をこれら立法にもるべきか、障害を持つ本人や組織の参加の下に議論される必要がある。日本の障害者福祉は、機能障害と年齢によって対象を区分した5つの法律を根拠法としている。この法体制は機能障害の種類の違いがもっとも重要な要素だという理解に立っている。
障害者問題に21世紀について
1981年の国際障害者年に続き、国連総会は、障害者の完全参加と平等および権利保護の獲得を目的とした「障害者の関する世界行動計画」を採択したことを想起し、「アジア太平洋障害者の10年」を宣言し、北京での同「10年」開始の会議において、「障害者の完全参加と平等に関する宣言」および「10年」行動課題を採択することを通した障害者の完全参加と平等を実現させるための継続的な決意をも想起したのだ。コミュニケーション、教育、訓練と雇用、リハビリテーションサービスにおいて、「10年」の目標を達成するための政策ガイドラインを設定した「10年」行動課題が総会で採択された。1995年に開催された世界社会開発サミットは、「社会開発に関するコペンハーゲン宣言の中」で、障害者は世界最大のマイノリティーのひとつとして、貧困、失業および社会的孤立にしばしば追い込まれていることを指摘した。同宣言は、各国政府が国連の「障害者の機会均等化に関する標準規則」を促進し、どう規則の実地のための戦略を策定すべきであることを提言したのだ。
障害を持つ人に関する国際条例や「障害者総合福祉」、「差別禁止法」...