9・11のアメリカ同時多発テロ以来、イスラム世界に関する話題をよく耳にする。犯人はオサマヴィンラディンらアルカイダを中心とするアメリカに反抗心のあるイスラム教徒によるものだとされている。「犯人はイスラム教徒であり原因は宗教と深い関係がある。イスラム教徒は危険だ」と考える人も多いと思う。確かにテロと宗教の関係は深いものがある。歴史的にみてもそうである。しかし、テロがイスラム教徒によるものであるからイスラム教やイスラム教徒はすべて危険であるという考え方はできない。なぜならばテロを起こした犯人はイスラム教徒の一部でありイスラム教徒すべてがテロに対して表向きには「神の制裁」などといっているが、本当にそのような戦争行為を望んでいるはずがないからである。
9・11のアメリカ同時多発テロ以来、イスラム世界に関する話題をよく耳にする。犯人はオサマヴィンラディンらアルカイダを中心とするアメリカに反抗心のあるイスラム教徒によるものだとされている。「犯人はイスラム教徒であり原因は宗教と深い関係がある。イスラム教徒は危険だ」と考える人も多いと思う。確かにテロと宗教の関係は深いものがある。歴史的にみてもそうである。しかし、テロがイスラム教徒によるものであるからイスラム教やイスラム教徒はすべて危険であるという考え方はできない。なぜならばテロを起こした犯人はイスラム教徒の一部でありイスラム教徒すべてがテロに対して表向きには「神の制裁」などといっているが、本当にそのような戦争行為を望んでいるはずがないからである。
日本を例に挙げても同じ事がいえる。徳川幕府の封建制度が廃止され明治維新という改革が起こった。明治政府は日本古来より続く神道によって国家を統一しようとした。明治以降、第二次大戦が終わるまでの日本は神道によって支配されてきた。2・26事件は青年将校が1400人の部隊を率いて政府の要人を殺害したクーデターである。事件が外国人からみると「神道を信仰す...