93回問134
硝酸薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
後負荷には影響を及ぼさない。
血管平滑筋弛緩作用は、遊離した一酸化窒素がグアニル酸シクラーゼを活性化することにより生じる。
静脈の拡張により心臓へ還流する血流量が増大し、心筋酸素消費の減少をもたらす。
冠動脈のうち、太い部分をより強く拡張させる。
ニコランジルの冠血管拡張作用には、K+チャネル開口作用も関与している。
1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
4(b,d,e) 5(c,d,e)
解答 4
× 硝酸薬は、前負荷及び後負荷をともに軽減する。 硝酸薬を投与すると、静脈が拡張することで、心臓に流入する血液量を軽減するため、前負荷が軽減し、動脈が拡張することで、動脈圧が軽減するため、後負荷が軽減する。
○
× 静脈の拡張により心臓へ還流する血流量が減少し、心筋酸素消費の減少をもたらす。
○
○ ニコランジルの冠血管拡張作用には、K+チャネル開口作用及びNOを介したグアニル酸シクラーゼ活性作用も関与している。