第6回 レポート課題 「結果的無価値論と行為的無価値論」
現代法律学における、結果的無価値論というものは、行為の結果として、刑法が保護
している生活利益の侵害等が生じた際において、刑法の発動があるとするというもので
ある。ここで、結果というものは、客観的なものであるから、この考え方は客観主義的
違法論といえる。この立場の一番の利点は、違法性が誰の目からも明確に理解できる。
という点であろう。一方、行為的無価値論というものは、行為そのものが、それを行う
ことにより、法規範・社会倫理規範に反し、違法性が生じるという場合において、刑法
の発動...