小学校において教育相談を行う場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかを取り上げて説明してください。
生徒指導には、積極的な指導を行うことによって子どもの人格的な成長を導いていこうとする働きかけと、子どもたちの抱えた問題を理解し、それに対する援助を行うことによって問題の克服を助け、人格的成長を通して子どもを生活に適応させようとする働きかけとがある。働きかけの方法は異なるが、どちらも子どもたちの生活や社会への適応や人格の形成の成長をめざして、行われる教育活動である。
教育相談とは、一人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいあり方について助言指導することであり、個人の持つ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。現代の学校現場におけるいじめ・不登校などといった諸問題に対応する生徒指導を行う際に教育相談的な考え方に基づく生徒理解が重要となってくるため、教育相談の役割は非常に重要である。1)
教育相談は「開発的教育相談」「治療的教育相談」「予防的教育相談」の3...