現代社会は社会構造の変化に伴って核家族化、都市化が進み現在の都会では隣人の顔さえ知らないというように、地域から孤立した形でも生活することが可能となっている。プライバシーを重視し、会社と家の往復だけで過ごし近隣との人間関係は煩わしいと考える人も多い。しかし家族の誰かが病気になったり介護が必要になったりすると家族機能は弱体化し、地域の助け合い機能が崩壊した現在では問題を乗り切ることが非常に難しく、家族崩壊になりかねない。さらに行動範囲が狭く社会的弱者とも呼ばれる乳幼児、障害者、高齢者にとっては地域の中に社会参加する場があるか、緊急時に頼れるような人間関係があるか、見守り・見守られる温かなふれあいが...