R0113_日本語学概論_第2設題

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    『上代から現代に至るまでの、日本語の文字・表記法の歴史について、要点をまとめよ。』
    現代の日本語では、主に漢字・平仮名・片仮名・ローマ字の文字体系が用いられる。以下では、それぞれの文字の、上代(起源)から現代までの移り変わりを見ていくことにする。
    漢字は古代の中国語を書き表すために中国で発生した文字であり、表意文字である。日本には三世紀末か四世紀ごろに伝来した。最初のうちは中国の文字で日本語を表記することはなく、読み書きには漢文の能力を必要とした。712年より以前に編纂されたと考えられている日本における最初期の文献「古事記」は漢文で書かれている。
    音読みは、中国語起源の読み方であり、呉音・漢音・唐音・慣用音がある。呉音は、五‐六世紀頃に伝わった漢字音である。漢音は遣唐使や留学僧が、唐の首都の長安で学んだ読み方を輸入したものである。唐音は鎌倉時代から室町時代にかけて、禅僧の留学や関連書の伝来、民間貿易により伝わった。慣用音は間違って定着したと分かったものなどを、大正時代以降こう呼んでいる。
    訓読みは、個々の漢字が表す意味を既に存在していた日本語と関連づけることであり、日本語の表記にも用い...

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