【道徳教育】道徳はなぜ必要か

閲覧数5,683
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    道徳教育通信教育

    代表キーワード

    道徳教育

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ●道徳はなぜ必要か

    まず最初に、道徳とは何かについて述べていきたい。道徳とは、一般的な定義からすると、善悪正邪を判断し、正しい行為をするための規範であり、人間の内面的原理として働き、人間相互の関係を規定するというものであるという。ここで、内面的原理という言葉が使用されているが、これには二つの側面があり、社会から強制されている側面と、個人の自発性に支えられている側面があると言える。道徳の必要性を考えるにあたって、社会の要請と自発的な必要性という二面を考えていくことは非常に重要となる。こうした認識をもとに、道徳という概念が形成されてきた歴史を概観し、道徳が必要とされる根拠を導くこととしたい。

     ソクラテスは、経験の共有の重要性について述べる。人間一人ひとりがおのおのの経験を共有しない場合、めいめいが同様の経験をなすだけに留まり、原始的な状態に留まってしまう。そこで、未経験のものへの飛躍には普遍的なものの媒介が必要となるとする。この普遍的なものこそが道徳の原型である。つまり、人間が進化・成長していくには道徳は欠かせないものなのである。これは、各個人が自発的に望むところでもあり、その総体と...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。