地域が主体性を発揮したエコツーリズムを実現するために
政治経済学部 経営学科 1年
(学籍番号:62217) 山田 聡子
『環境・文化の保全は、観光活動の活性化と両立しえない』と主張する論者は少なくない。「観光学」が示す一つの反論は、持続可能な観光としての「エコツーリズム」である。しかし、エコツーリズムも決して万能ではないということが露呈され始めている。多くの旅行業者が「エコツアー」を売り出す中で、あまり成功事例が聞こえてこないのがその証左である。私自身も「エコツアー」と称されるものに参加したことがあるが、それは「自然を満喫する」ことにのみ主眼をおいた、虚構のエコツーリズムであった。なぜエコツ...