特別活動において学校行事が果たす役割を整理し、その特質をよく表していると思われる学校行事の活動例をひとつ示しながら指導する際に注意すべき点を具体的に説明してください。
特別活動とは、初等教育(小学校など)と中等教育(中学校、高等学校など)の教育課程における教科外活動・学科外活動の一領域のことである。以前は、特別教育活動と呼んでいた。現代社会の急激な発展、変化によって希薄となってきた心の豊かさをいかに育むのか、また大人社会における殺伐とした勤労観、人間味にかけた職業観が蔓延する中で将来への展望をいかに身につけさせるのか、そういった教育の必要性がいま教科教育ではなく、特別活動において重視され、より求められている。
2002年4月より小・中学校、2003年4月より高等学校において施行されている学習指導要領によると、特に小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校の小学部・中学部・高等部の課程における特別活動は、教科外活動のうち、道徳の時間と総合的な学習の時間を除いて、各学校が正規の教育課程として実施する活動とされている。これらの課程では、特別活動として必ず実施しなければならない事項が...