学校カウンセリングの意義・方法および今後の課題について述べなさい。
近年、子供たちが学校生活での基本的な生活習慣、態度が全くできていないというケースが増えている。これは家庭での基本的な生活習慣のしつけ、さらには家庭での教育力が著しく低下している、ということが指摘されているが、それが事実だと判明したところで解決するわけではない。そして更に、不登校やいじめ、非行などの問題も増えてきている。
そんな子供たちを教育の枠にのせようとする以前に、まずその教育の枠にのれるような心の状態を育み、育てていくということが基本的な姿勢であると考えられる。
そこには、かなり深いレベルでの子供たちの理解とそれに基づいたかかわり及び対応が必要になり、そこにおいて、カウンセリング理論や方法というものがかなり有効になるわけであり、同時にそれが学校カウンセリングの目的でもある。
学校カウンセリングは、通常よく耳にする一般の「カウンセリング」とは異なる。その違いは、対象のクライエントである。前者は、自我がいまだ発展途上である児童・生徒であり、後者の、自己が完成された大人のクライエントに対するものとは、もちろんその種...