平成10年の学習指導要領の改訂において、教育課程に総合的な学習の時間を創設され、各学校が地域や学校、児童の実態等に応じ、横断的・総合的な学習など創意工夫を生かした教育活動を行うようになった。
総合的な学習の時間とは現実生活のなかに今日的な課題をとらえ、仲間とともに問題解決の主人公となって能動的、探求的に学習し、主権者としての自覚を深め、生きる力を育み、自立した市民として生きる人格形成に繋がる学習である。
総合的な学習の特質として、第1に児童たちの体験や直接体験を重視している。総合学習は児童にとって能動的な学習である。児童たちは生きている現状を知り、未来への希望を持ちたいという強い欲求がある。また情報化社会により、生活実感の持てないバーチャル世界に生きている児童たちは、多くの情報を押し付けられ、受動的な学習を余儀なくされており、学習自体に意味を見出せなくなってきている。総合的な学習の時間とは、児童が実際に見たり、聞いたり、調べたり、表現したりする学習活動を大切にしており、児童が調べた学習材料が共同学習の素材となり、問題解決のために語り合う学習へと発展していく。
第2は総合的な学習は、課...