私の宗教的ルーツ
私の父は牧師である。
私は小さな時から教会学校に行かされていた。しかし、ある時からそれがとても苦痛だった。どんなに反抗しても結局は連れて行かれるのだ。小学校の友だちはみんな日曜日に遊びに行くのに自分は朝から教会学校に行かなければならなかったし、両親とも土日は忙しかったので遊びに連れて行ってくれることもなかった。
牧師の息子である。この言葉は私にとって苦痛で仕方なかった。自分は自分であるのになぜそうは見てくれないのか。キリスト教は親の宗教である。自分とは関係ない。いつもこのようなことを考えていた。
中学校に入る前頃からか、私はある種の諦めのような気持ちを持つようになっていた。親が牧師であるが故に、ああしなければならない、こうしなければならない、という理論を呑み込み従った。教会ではいい顔しておりこうさんでいなければならなかったし、教会に付属の幼稚園があったため、地域に悪印象を与えるような行為はしてはいけないと言われた。確かに自分の行動で教会や幼稚園に迷惑がかかることは事実であったので、そのようなことをしてはならないと理解できた。しかし、自分はキリスト教なんかにはならないし...