『研究や論文執筆の上で特に重要なことは何か』
(1)先行研究の必要性
自分にとって知らない事を知ることは、「研究」ではない。研究とは、自らが関心を持つ課題に関してテーマを設定し、その課題に関する未解決の論点を解決し、他者に提示して納得してもらう行為である。そのためには、まず自分自身の既知のレベルを上げなければならない。客観的にみて未決のものを取り上げるには、既知を正確に把握(質)し、また、どれだけ知っているのか(量)が決め手となる。既に知られているものをテーマにしても、新しいものでなければ研究とは言えず、単なる時間の浪費に終わる可能性が高くなる。
研究の第一歩は、自分の関心のあるテーマに沿って先行研究や文献を調べたり、データ収集や分析、ヒアリングやアンケートなどの一次資料を集めることからはじまる。二次資料はもちろん有効だが、著者の意図が含まれている場合があるため、できる限り一次資料を手に入れる必要がある。
平成21年7月29日
研究方法論
『研究や論文執筆の上で特に重要なことは何か』
(1)先行研究の必要性
自分にとって知らない事を知ることは、「研究」ではない。研究とは、自らが関心を持つ課題に関してテーマを設定し、その課題に関する未解決の論点を解決し、他者に提示して納得してもらう行為である。そのためには、まず自分自身の既知のレベルを上げなければならない。客観的にみて未決のものを取り上げるには、既知を正確に把握(質)し、また、どれだけ知っているのか(量)が決め手となる。既に知られているものをテーマにしても、新しいものでなければ研究とは言えず、単なる時間の浪費に終わる可能性が高くなる。
研究の第一歩は、自分の関心のあるテーマに沿って先行研究や文献を調べたり、データ収集や分析、ヒアリングやアンケートなどの一次資料を集めることからはじまる。二次資料はもちろん有効だが、著者の意図が含まれている場合があるため、できる限り一次資料を手に入れる必要がある。
また、既知の認識を獲得するには、①外国語の能力、②本を批判的に読む能力、③一次資料(インタビュー等)を批判的に読む能力、④集団的に議論できる...