「生活科の目標をふまえた「子どもの遊びの中から生まれる実践」について考察するとともに、考察した実践についての学習指導案を作成せよ(学年は第1学年でも第2学年でもかまわないが、本時部分を詳細に作成すること)。」
◎第1章:生活科の目標をふまえた「子どもの遊びの中 から生まれる実践」についての考察
生活科の学習に「遊び」を取り入れることは、「遊び」のもつ自由で自発的で問題解決的であるという特性を学習活動に生かすことであるといえる。子どもたちにとって「遊び」は、それ自体が目的であり、自発的で楽しく喜びを感じられるものである。それだけでなく、新しいことを発見したり、知っていることを実際に生かす場となり、いわば「問題解決の場」である。生活科においては、「遊び」を内容の一つに含むことが学習指導要領に明記されているように、それのもつよさを生かすことができる教科である。「遊びの場」≒「学びの場」である低学年の子どもたちにとっては、生活科は楽しみながら活動できる関わりやすい教科であるといえよう。
遊びとはいっても近年子どもたちの遊びは変化しており、テレビゲームをはじめとした1人で体を使わずに遊ぶ子ども...