養護学校の教育内容は、児童生徒の障害や発達に応じて編成されている。重度・重複障害における教育課程編成上の留意事項について述べよ。
⇒「重度・重複障害」という分類は学校教育法にはないが、障害の重い子どもたちを、学校教育の場合、「重度・重複障害」とよぶ場合が多い。また、学習指導要領などでは、「重複障害者」ないし「重複障害者のうち、学習が著しく困難な児童生徒」と称している。重度・重複障害の概念の変遷は、養護学校教育の発展と義務制実施に対応して、従来の複数の障害を合わせもつという意味での「重複障害」というだけでは、障害をとらえきれない子どもたちに対する教育実践のあり方の検討から生まれてきた。具体的に...