Ⅰ.高齢者の特徴とその生活について
1)老年期の発達段階・発達課題
発達課題は、
①人間の生物的・生理的条件を重視する。
②社会的役割を重視する。
③人間の精神や自我の次元を重視する。
という3つの発達観が混在していると考えられる。このうち①は、大人になるまでのプロセスが発達という立場であり、華麗により身体・生理的機能の衰退/喪失において人間の可能性を引き出す/創造するという②、③の発達観により考えられることが多い。②に基づく考え方としては、ハヴィガーストの発達課題のリストがある。ハヴィガーストは人生を7つの時期(幼児期、早期児童期、学童期〔中期児童期〕、青年期、早期成人期、中年期、老年期)に分け、老年期の発達課題を、
(1)肉体的な力と健康の衰退に適応すること
(2)衰退と収入の減少に適応すること
(3)配偶者の死に適応すること
(4)自分の年頃の人々と明るい親密な関係を結ぶこと
(5)社会的・市民的義務を引き受けること
(6)肉体的な生活を満足に送れるように準備すること
とした。③に基づく考えとしては、エリクソンの発達課題がある。
老年看護学実習課題
Ⅰ.高齢者の特徴とその生活について
1)老年期の発達段階・発達課題
発達課題は、
①人間の生物的・生理的条件を重視する。
②社会的役割を重視する。
③人間の精神や自我の次元を重視する。
という3つの発達観が混在していると考えられる。このうち①は、大人になるまでのプロセスが発達という立場であり、華麗により身体・生理的機能の衰退/喪失において人間の可能性を引き出す/創造するという②、③の発達観により考えられることが多い。②に基づく考え方としては、ハヴィガーストの発達課題のリストがある。ハヴィガーストは人生を7つの時期(幼児期、早期児童期、学童期〔中期児童期〕、青年期、早期成人期、中年期、老年期)に分け、老年期の発達課題を、
(1)肉体的な力と健康の衰退に適応すること
(2)衰退と収入の減少に適応すること
(3)配偶者の死に適応すること
(4)自分の年頃の人々と明るい親密な関係を結ぶこと
(5)社会的・市民的義務を引き受けること
(6)肉体的な生活を満足に送れるように準備すること
とした。③に基づく考えとしては、エリクソンの発達課題がある。高齢者は、加齢に伴う老性自覚や...