身体の健康を支える3要素、身体活動能、自動調節能、生体防御能について述べる。
身体活動能とは、柔軟性、持久力、筋力、集中力など身体能力を発揮するための機構である。
おもに筋機能、骨格・靭帯、神経、感覚、内分泌、代謝、呼吸、循環、高次神経機能などがあり、これらの活動によって身体の能力が発揮できる。
身体活動能を健康的に保つためには、自分に足りない運動を自覚し補うためのトレーニング、一日に必要な栄養素、エネルギーをしっかり摂取することが重要である。
自動調節能とは、{意志とは関係なく、平滑筋、分泌腺、心筋、血管などを制御し、呼吸、循環、消化、代謝、分泌、生殖などに関与する}自律神経と、{生体の特定な器官から分泌され、微量で特異な作用する物質ホルモンを分泌する形態}内分泌系の働きにより、生命活動の働きを調節し細胞および細胞外液を含んだ体内環境を一定に保持する能力である。
自律神経には大きく交感神経と副交感神経に分けられる。交感神経は主に胸椎・腰椎を基点にし、アドレナリン作動性、コリン作動性によって心拍数の増加など効果器と支配分節に働きかける。
副交感神経は脳幹・仙椎を基点として、コリン作動性によって涙腺、唾液腺、心拍数の減少などに働きかけている。自動調節能のもう一つの重要な要素である内分泌系は、おもに脳下垂体が総合的役割を持ってる。
様々な内分泌官から分泌されたホルモンは直接、血液、リンパ液に放出され、標的器官に運ばれる。現在明らかになっているホルモンでも約50種類以上あり、各器官に働きかけている。
自動調節能も身体活動能と同様に、適度な運動、バランスの良い食事、などによって活性化される。
生体防御能とは、外来{毒物、薬、病原菌微生物など}、さらに自己由来の異物的成分を適切に処理するための機構である。解毒・代謝系と免疫系に分類される。
解毒・代謝系は主に肝臓がはたらきによって脂肪組織に溶け込んだ化学物質は代謝により遊離し、血液によって肝臓に運ばれる。そして肝臓で解毒、分解された物質は、再び血液やリンパ液で運ばれ、分解物の一部は胆汁などに溶けて便、尿から、皮膚からは汗で排泄される仕組みになっている。
免疫系は、外来物に対して物理的バリアー、先天性免疫系、適応免疫系の順に対応する。
先天性免疫系には体内に侵入してきた細菌などを捕食するマイクロファージ、ナチュラルキラー細胞が存在し、適応免疫系には様々な異物に適応できるTリンパ球、Bリンパ球などがある。
免疫系向上にはバランスよい栄養摂取が効果的である。
今回身体の健康について勉強した。そこで自分の生活を振り返ってみる。
私は実家から通っているので、3食バランスよい栄養は取れていると思うが、時々朝ごはんを抜いてしまう。
運動面でも自宅から大学までは基本車で行っている。規則正しい生活を送っているともいいがたい。
そこでここは工業大学らしく、パソコンを利用し、自分自身に今何が足りていないか、どこを改善していけばよいかを数値化してみたらおもしろいのではないかと考えている。
その根拠は今回の講義の中でおこなった、エネルギー消費量の計算で数値化することによって自分自身、今の生活を改善しようとする行動に直結したからである。
このことから、これからも健康状況を数値化し、自分の生活の改善に励んでいきたいと思っている。