判断に及ぼす他者からの社会的・情報的影響

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    資料紹介

    態度の形成や行為の決定に関して人々は相互に影響を及ぼし合う。そのような影響は社会的影響と総称されている。この内の情報的影響についてその作用の仕方を定量的に検討した。

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    『判断に及ぼす他者からの情報的影響』
    2009年10月28日
     態度の形成や行為の決定に関して人々は相互に影響を及ぼし合う。そのような影響は社会的影響と総称されている。Sherif(1935)の社会的認知やAsch(1951)の集団圧力がその一例である。DeutschとGerard(1955)は社会的影響に情報的影響と規範的影響の2種類があるとした。情報的影響とは、他者から得た情報を実在に関する証明として受け入れさせるように作用する影響と定義される。また規範的影響とは、他者のポジティヴな期待に同調させるように作用する影響とされる。現実にはこれら2種は同時に混在している。
    この内の情報的影響についてその作用の仕方を定量的に検討した。瓶に適当数のお菓子を入れ、その数を被験者に判断させる。実験群には第1回判断の平均値を伝えた後、第2回判断を行う。統制群には平均値を伝えずに2回判断を行わせる。
    この結果、実験群、統制群ともに第1回および第2回判断値に有意な差は見られなかった。被験者は本実験の授業を履修し、結果に対する先入観や予備知識を持っていた。また瓶の中身が40数個と少なかった。これ...

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