今回は具体的には第4学年の「ごみのしまつと再利用」の単元の、特にごみ処理を中心とした内容に沿いながら、問題解決的な学習指導の進め方について考察していくこととする。
まず第一の段階の児童が問題に気づく段階であるが、ともすればこの段階こそが指導者にとって一番難しい点であるかもしれない。ごみ処理に対して何らかの疑問を抱く為に、教師の働きかけが必要であり、しかもこれは頭から問題として提示するのではなく、児童の主体的な疑問である必要がある。しかしやはり全ての児童が問題として捉えるかどうかは定かではないし、また同様の疑問を抱くわけではない。ではこの段階で教師がすべきはたらきかけとは何か
08803 社会科指導法 第2分冊
今回は具体的には第4学年の「ごみのしまつと再利用」の単元の、特にごみ処理を中心とした内容に沿いながら、問題解決的な学習指導の進め方について考察していくこととする。
まず第一の段階の児童が問題に気づく段階であるが、ともすればこの段階こそが指導者にとって一番難しい点であるかもしれない。ごみ処理に対して何らかの疑問を抱く為に、教師の働きかけが必要であり、しかもこれは頭から問題として提示するのではなく、児童の主体的な疑問である必要がある。しかしやはり全ての児童が問題として捉えるかどうかは定かではないし、また同様の疑問を抱くわけではない。ではこの段階で教師がすべきはたらきかけとは何か。完全に自由な発想の中で、ごみを出すことの疑問を子供たちから聞き出し、その中からいくつかに絞込み考えていく必要性があるが、ここで児童が自分事として疑問やそれに取り組む意欲を沸き立てるような展開の提示が必要である。今回の単元である「ごみ処理」に関していえば、ごみはどこに行くのか、なぜ分別するのか、ごみはどのように処理されるのか等、さまざまな疑問が出てくるであろう。この中で、児童の...