【日本型の学歴社会の特質についてまとめ、学歴社会の今後の展望について述べよ。】
学歴社会:その社会において、社会低地位や職業的な地位を決める主たる基準が学歴である社会のこと。
学歴社会が成立する経緯:明治政府が必要としたのは、各分野における優れた人材であり、そういった優秀な人材をより早く、より多く供給できる機関としての学校だった。
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それまでの身分制度のままでは優秀な人材を十分供給することができない。あらゆる分野においてリーダーとなれる人物が必要だった。「質・量ともに優秀な人材を安定供給する」そのための学歴社会であった。
学校という一つの場所に子供を集め、競わせ、そこでのパフォーマンスに応じて社会的地位を割り振っていくという形にしたのである。
その人の実力や能力を測定するために日本では、学歴を重視してきたし、アメリカ等欧米では職業履歴を重視してきた。それは社会が求める人物像が異なるからである。
日本では潜在能力を重視し、欧米では即戦力となる能力を求める。そのためその人物を評価する指標も異なる訳である。
しかし、学校で高いパフォーマンスを出せたからと言って、実社会でも同じような結果を出...