意図的な表情表出が後続の表情刺激に及ぼす影響

閲覧数2,152
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    意図的な表情表出が後続の表情刺激に及ぼす影響
    本実験では、意図的に表情を表出することによって、後続の表情刺激の認知に及ぼす影響について検討することを目的とした。その結果、意図的な表情表出と表情刺激が一致する場合には、表情表出を知覚し、同じ表情表出を行おうとするフィードバックの作業が一致するためにスムーズな反応ができ、一致しない場合には反応が遅れたと考えた。誘意性評定では、表情表出と表情刺激が一致する場合にはプライミング効果が働き、笑教示―快表情ではより快に評定するなど、後続の評定を促進させたと考えた。覚醒度評定においては、笑教示―快表情の時、怒り教示―不快表情の時のみに他の一致しない表情表出と刺激の場合よりもわずかに覚醒度が高かったが、表情表出は後続の表情刺激にあまり影響がなかった。
    問題
     私たちは日常生活において、楽しそうに笑っている人を見て自分も明るい気持ちになったことや、深刻な悩みを抱えている友人の話を聞いて自分も暗い気持ちになった経験が誰しもあるだろう。こういった他者の特定の表情表出を知覚することで、自分自身も同じ感情を経験する現象を「情動伝染(emotional conta...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。