カウンセリングの歴史と課題について述べ、これからのカウンセラーに必要な資質とは何か述べよ。
1,はじめに
最近、カウンセリングという言葉がさまざまな場面で使われるようになった。
カウンセリングの目的は、基本的に健康な人を対象とし、心の葛藤・不安・不適応などの比較的軽い一時的な問題の解決を図ることである。そしてカウンセリングと呼ぶためには、クライアントの心の成長を促し、行動の変化や、新しい可能性をもたらすものである必要性があります。カウンセリングはその方法としてコミュニケーションを用います。
したがって心の成長が伴うという点で「コンサルタント」とは区別されます。
また、「支援者 」であって「指導者 」ではないため、カウンセラーが一方的に考えを 押し付けたりはしない。クライアントが自らの力で変わることを 重視している。
2,カウンセリングの歴史
「カウンセリング」のもとになる、心理学的実践がはじめられたのは、職業指導において、心理テストにもとづいた助言指導をおこなったのがはじまりと考えられている。
しかしその内容は、二十世紀初頭まで、クライアントの興味・傾向・能力の評価にもとづいた比較的常...