精神保健福祉論1

閲覧数1,362
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    精神保健福祉に関する法律は明治中期に至るまで存在せず、精神病に対する治療は私宅監置や民間療法に頼っていた。1900年に最初の法律である精神病者監護法が制定された。この制定の契機として、当時10年以上も世間をにぎわした相馬事件があった。精神病者監護法は精神病者の治療について定めたものではなく、監護義務者の順位決定や許可を得ることで私宅監置を認めるなど監護の手続きについて定めるもので、いわば、座敷牢を合法化するための手続きであった。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     精神保健福祉に関する法律は明治中期に至るまで存在せず、精神病に対する治療は私宅監置や民間療法に頼っていた。1900年に最初の法律である精神病者監護法が制定された。この制定の契機として、当時10年以上も世間をにぎわした相馬事件があった。精神病者監護法は精神病者の治療について定めたものではなく、監護義務者の順位決定や許可を得ることで私宅監置を認めるなど監護の手続きについて定めるもので、いわば、座敷牢を合法化するための手続きであった。その後、日本の精神医学の基礎を築いた呉秀三は1918年に「精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察」を発表し、精神病者の治療と処遇の改善を世に訴え、翌年1919年に、精...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。