鏡映描写における学習の両側性転移

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    鏡映描写における学習の両側性転移
     
    要約
    鏡映描写を用いて、両側性転移が見られるかどうかを検討するために、3つの仮説を立て、どの仮説を指示するかを検討することを目的とした。仮説は、鏡映描写の学習では、逆映像の一般原理を学習することで十分なのだから、一方の手から他方への転移は完全であるという仮説1、鏡映描写の学習では、逆映像の一般原理を学習することだけでなく、一方の手の筋運動特有の技能を学習しなければならない。したがって、転移は完全にはならないという仮説2、最後に鏡映描写では、一方の手の筋運動特有の技能だけを学習するものであり、したがって、転移は見られないという仮説3を考えた。
    方法として、関西大学社会学部生を対象に鏡映描写の実験を行った。まず第2試行から第15試行まで利き手で行う第1群各群と、第3試行から第12試行まで非利き手で行う第2群と、第2試行と第13試行~15試行を利き手で行い、第3試行から第12試行まで他の課題を行う第3群の3群に分け、所要時間を測定した。
    結果、ほぼ完全な正の両側性転移が認められた。これは仮説1を支持しているものだと思われる。
    問題
    鏡映描写を用いて、両側...

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