「衣服に吸湿性、吸水性、透湿性が求め
られるのはなぜか、各性能の違いに着
目しながら説明しなさい。」
「あなたの夕食1食分の献立を下記の条
件で計画しなさい。また、その際配慮
すべきことがらをあげ説明しなさい。」
「衣服に吸湿性、吸水性、透湿性が求め
られるのはなぜか、各性能の違いに着
目しながら説明しなさい。」
日々の生活の中で私達は衣服を着装することによって、外界の温熱条件に適応させることが可能になる。しかし、衣服の役割はそれだけではなく肌触りなどの快適さも含まれる。そこで快適な衣服の必要な条件である吸湿性、吸水性、透湿性について考えてみたい。
人体は、暑くなると発汗し、その蒸発熱によって体温の上昇を防ぐ。またこのような発汗とは別に人体から絶えず蒸発していく不感蒸泄もある。これらの発散される水分は1日約1.5l~2lあり、衣服にはこの水分を吸収して外気に放出する機能、すなわち透湿性(通気性)が着用時の快適さと保健衛生上
必要であり、通気性のよい布の構造と吸湿性、吸水性のよい繊維が望ましいのである。
吸湿性に関しては布地が水蒸気を吸いとる性質で、繊維自体の構造、特にその化学構造として親水基を多く持っているかどうかが吸湿性に影響する。これを満たす素材としては綿、毛、絹、麻、レ-ヨンがあり、これらを総称して親水性繊維という。一方、合成繊維の中にも比較的水分を吸いやすいナイロン...