アボリジニーは他の先住民族がそうであったように、悲惨な迫害を受けてきた。白人がオーストラリア大陸を侵略し始めてから、彼らの生活は脅かされるようになった。人口の80%が命を落とすという悲劇。それは白人によってもたらされた天然痘などの病原菌などによる死者もかなりの数含まれている。しかし、それだけではなく大量虐殺が行われたことも原因の一つであることに注目したい。生き残りが伝えたとされる記述によれば、多くの赤ん坊が首まで土に埋められ、どれだけ遠くに飛ばせるか競争するために蹴り飛ばされた。また、女性は強姦されたうえで殺され、男性は生殖器を切り落とされて放置され殺されたという。さらに毒薬入りの小麦粉が配給されたり、井戸に毒が入れられたりしていたそうだ。これらのことが事実であると明言することはできないが、大量虐殺が行われたという証言は多数ある。
人は何故迫害をするのだろうか。先住民族が住むどの地域でも見られるのがこの迫害である。確かに、侵入した者は自分の領土を広げてより多くの利益を生みたいと思っているから先住民族を追い出したいと思う。昔からその地に住んでいる者としても、勝手に自分たちの土地に入り込...