気分障害(mood disorder)とは、うつ病、双極性障害、気分変調症、器質性気分障害といった気分の変調が主症状の心の病気であり、成人の約19%が気分障害に悩まされている。
気分障害(mood disorder)とは、うつ病、双極性障害、気分変調症、器質性気分障害といった気分の変調が主症状の心の病気であり、成人の約19%が気分障害に悩まされている。うつ病(major depressive disorder)は、誰でも多少は経験することから「心の風邪」と言われることもあり、女性の約21%、男性の約13%が経験している。主な特徴は、抑うつ気分・食欲減退・睡眠障害・自責・思考力の低下・希死念慮などである。双極性障害もしくは躁うつ病(bipolar disorder)は、先ほどのうつ状態と躁病エピソード(manic episode:躁の状態が出現している状態)が交互に起こるもので、主な特徴は自尊心が強い・誇大妄想・睡眠欲求の減少・活動性亢進などである。躁うつ病はうつ病とは異なり珍しいもので、成人の1.6%ほどしかおらず、男女間の差異はない。
一般的に、凝り性、几帳面、徹底的、正義感・責任感が強い、二者択一的な発想をする、他者に尽くすなどの性格傾向を持った人はうつ病になりやすく、社交的で活発で、人情にあついが落ち込みやすい、といったような人は躁うつ病になりやすい...