大人を教えるとき、あるいは大人が学ぶとき
『ディスカッション』の方法がナゼ有効なのか
学校教育と成人教育の大きな違いは学校教育が、教師という大人が描いた学びのシナリオに従って行われ、学習というのはそのシナリオをいかに正しく学び取ったかによって評価される(評価の物差しが少ない)のに対して、成人教育には、しばしばそのようなシナリオというものがない(個人的には評価という概念がない気がする)。
学校教育では、主役は有体に言ってしまえば、生徒ではなく教師だったのに対して、成人教育では、あくまで学習者本人が主役である。学びのシナリオを書くのも学習者本人。だれからも強制され、共用されるものではなく、学びたいと思った本人が本人の自由に学ぶ。
成人学習者の存在意義も高まっており、成人学習を受動的学習から、能動的、参加型の学習へシフトしている。
様々な文化講座、資格取得講座、講演、セミナーのようにインストラクター、講師がいる場合もあるが、出席は義務ではないし、いつでも気に入らなければ止めることが出来る。
入学も卒業もない、生涯学習ともいうように、講座や講演が終わっても、そのテーマを自分が1人で学び続けた...