学習環境を構築していく際に,施設,設備,情報環境などをどの点に気をつけて設計すべきかを説明せよ。
現代の子どもたちが取り囲まれている環境は20年前と大きく変わっている。教室で授業を展開していく場合、黒板、教科書、ノートといった道具に加えて、子どもたちの学びを支援する新しい道具が現れてきている。以下では、21世紀という世界で学ぶ子どもたちのために、学習環境を構築していく際に、施設、設備、情報環境などをどの点に気をつけて設計すべきかについて述べる。
1つには生徒が責任とイニシアチブを取れる場を用意する。これは、目的をもった意図的学習者を育てることにつながる。生徒が責任とイニシアチブを取れる場を用意することは、目的をもった意図的に学んでいく学習者を育てること、また一方でそれへと向かうための自己反省できる能力、そしてメタ認知できる能力を育てることにつながる有効な方法となるのである。
2つには生徒にとって真実味のある学習の文脈を用意するということである。前にも述べたように、「生徒にとって真実味が感じられるということ」は、次の3つの理由で重要である。1.生徒が状況や自分の学習のオーナーシッ...