高評価を頂いたレポートです。
ご参考・ご活用頂きやすいレポートだと思います。
なお、当レポートサイズはB5版です。
「法の下の平等について」
法学部生であった当時、憲法は全ての法律の頂点であり、全ての分野において、根本となるものである、とよく耳にした。このたび、教育学部生として、改めて憲法を学ぶにあたっては、基本的な重要事項を確認するのは当然であるが、憲法と教育がどのような結びつくのかを注視のうえ、考察を進めたいと思う。
日本国憲法の基本原理は、「基本的人権の尊重」「国民主権」及び「平和国家」である。
このうち、「法の下の平等」は、「基本的人権の尊重」と密接にかかわっている。人権とは、人が人たることに基づいて当然に有する権利といわれ、①個々の人間に最高の価値を認める個人の尊厳という価値観を前提とし、②憲法や国家によって与えられるのではなく、人間の価値そのものに由来する前憲法的・前国家的権利である、と観念付けられている。
日本国憲法は、14条以下において、詳細な人権規定を置いている。しかし、これらの人権規定は、全ての人権を網羅的に揚げたものではないとされている。そこで、個人権であるとともに人権の総則的な意味をもつ重要な原則として、「法の下の平等」が重要視されるのである。
憲法14条1項は、「すべ...