DSP

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    資料紹介

    1 目的
     国際電話やテレビ会議においては,エコーを生じさせないために,エコーキャンセラが用いられている.本実験では,ソフトウェアで制御可能なDSPを用いたエコーキャンセラを設計し,その効果を調べる.
    2 原理
    2.1 Digital Signal Processor (DSP)
     DSPは,適応的なディジタル信号処理をソフトウェアによって高速に行うことができるプロセッサである.この特徴としては,積和演算を高速に行うことができるMPUを備えていることがある.また,複数(8個程)のMPUを並列に走らせてプログラムを読み出し,解読部分にパイプライン方式を取り入れて先読みによる高速化を図っている.ソフトウェアの作成はC言語などを用いて汎用のコンピュータ上で行い,そのコンパイレーションにおいて上述の特徴を考慮した最適化を行い,得られるコードをDSPにロードするという方式によって開発を容易にしている.
    2.2 エコーキャンセラ(Echo Canceller)
     電話の加入者どうしが接続されて通話を行なうとき,アナログ方式亀話の加入者と交換機の間は,双方向の信号を1対のツイストペア線路で伝送する2線式伝送であり,幹線を介して交換機聞では(通常ディジタル方式で)方向別に2線を用いる4線式であるが,2線式と4線式の変換にハイブリッド回路を用いる.ところがその平衡回路にどうしても多少の不平衡があるために.受け側の交換局で4線式からハイブリッド回路に入った信号の一部が逆方向の信号線に漏れる.さらに送受話器でも受話された信号の一部が送話側に漏れて戻ってこれに加わる.これが幹線を経て送り側に戻ったとき,同様の現象によって,その一部が再び受け側に戻るといった繰り返しが起こり,通話者の耳には山彦のように聞こえる.(図2.1)
    図2.1 エコー現象
     特に,幹線に衛星回線が入る国際電話のような場合には,大きな遅延(0.5秒ほど)を伴う山彦が還り,通話を大きく阻害する.

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    目的
     国際電話やテレビ会議においては,エコーを生じさせないために,エコーキャンセラが用いられている.本実験では,ソフトウェアで制御可能なDSPを用いたエコーキャンセラを設計し,その効果を調べる.
    原理
    Digital Signal Processor (DSP)
     DSPは,適応的なディジタル信号処理をソフトウェアによって高速に行うことができるプロセッサである.この特徴としては,積和演算を高速に行うことができるMPUを備えていることがある.また,複数(8個程)のMPUを並列に走らせてプログラムを読み出し,解読部分にパイプライン方式を取り入れて先読みによる高速化を図っている.ソフトウェアの作成はC言語などを用いて汎用のコンピュータ上で行い,そのコンパイレーションにおいて上述の特徴を考慮した最適化を行い,得られるコードをDSPにロードするという方式によって開発を容易にしている.
    エコーキャンセラ(Echo Canceller)
     電話の加入者どうしが接続されて通話を行なうとき,アナログ方式亀話の加入者と交換機の間は,双方向の信号を1対のツイストペア線路で伝送する2線式伝送であり,幹線を介...

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