ディジタルコンピュータ

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    資料紹介

    2.3 ALUとSFTレジスタの機能と操作
     ALUは,右側入力線と左側入力線からそれぞれ4ビット分のデータを受け入れ,制御ロジックに応じた演算を行い,その結果をSFTレジスタに出力する.ALUの制御ロジックには,左右入力信号の加算,AND,OR,T/F,+1等がある.各レジスタのout命令端子またはメモリのRE端子に制御信号を印加すると,そのデータが入力線を経てALUに送られる.このとき同時に制御ロジックの端子にも制御信号を印加することで,そのデータに対して行う演算を指定できる.何れも指定しないときは自動的に加算が行われる.
     コンディション回路は最も基本的なロジックとして,CRY(キャリ),NGT(負符号),ZRO(ゼロ)及びOVF(オーバーフロー)の検出回路が設けられている.
     SFTに対して を実行することによって,BUSにそのデータをのせて表示部に表示できる.なお, を実行するとCRYは常にリセットされる.
    2.4 シーケンサによる制御
     シーケンサは32ステップまであり,各ステップに設けられたS,R,Tの3つの端子とパッチコードを使って,自由にプログラム設定を行える.Sは制御出力端子で,この端子出力をハードウェアモデル制御のための制御信号として使用できる.Rはアドレス端子で,ジャンプ発生段のS端子からR端子へ配線することにより,そのR端子のステップをジャンプ先として指定できる.Tはテスト端子で,ジャンプを行うかどうかを指定するための端子である.この端子への入力信号の値が”L”であればジャンプが行われる.
    3 使用器具
     本実験で用いた器具を次に示す.
    ディジタルコンピュータ ハードウェアモデル,NAGASEN LABORATORY,MTL-107
    制御シーケンサ,NAGASEN LABORATORY,SQR-505

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    目的
     本実験では,ディジタルコンピュータのハードウェアモデルを使って,コンピュータ内部の基本的な動作を実行する.またその実行の際,シーケンサを併用して制御の自動化を試みる.
    原理
    ディジタルコンピュータの制御端子と機能
     本実験で用いるディジタルコンピュータのハードウェアモデルは,A,B,C,SFT,PC,IRの各レジスタと,メモリ,ALU,それらをつなぐBUSと各種スイッチで構成されている.
     各構成要素に対するマイクロ命令は,その要素のもつ制御信号入力端子に制御信号を入力することにより実行できる.制御信号は,パネル面のスイッチまたはシーケンサの出力信号を利用し,パッチコードによる配線を経て印加する.
     in命令は,図2.1のように制御信号の後縁の時点で実行され,その瞬間のBUS信号の値がレジスタ信号に反映されることにより,BUSのデータがレジスタに入力される.
    図2.1 in命令が実行されるときのタイミング
     一方out命令は,図2.2のように制御信号の値が”L”の間だけ実行され,その間レジスタ信号の値がBUS信号に反映されることにより,レジスタのデータがBUSに出力される.
    図...

    コメント2件

    yasu1800 購入
    図があってよかった。
    2006/06/29 2:57 (18年5ヶ月前)

    firedfly 購入
    考察もしっかりしている。もう一歩踏み込んで、ディジタルコンピュータによる積や商についても考察できるとなお良かった。
    2006/11/15 9:40 (18年前)

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