施工管理レポート
施工の講義を受けて、いかに安全を意識して建てているかということを知った。建物は、雨風から私たちを守ってくれるだけではなく、地震や火災時においても構造体として安全であることが求められる。また、火災時に安全に建物外へ避難するためには、躯体としての安全性だけでなく、煙害についても考えなければならない。煙と有毒ガスは避難の際の視界不良、呼吸困難、意識不明をきたすからだ。
内装材料に可燃性のものを使っていると、火災による温度の上昇に伴って可燃性ガスが徐々に蓄積され、火元の規模が一気に拡大して壁や天井に燃え広がり、部屋全体が炎に包まれる現象が起こる。フラッシュオーバーを防ぐために、建築物には出火防止、火炎の成長遅延、煙・有毒ガス防止、倒壊防止、延焼防止を計画しなければならない。建物の不燃性、防火性能、耐火性能を構成しているのが防火・耐火材料である。
耐火性能とは、火災による建築物の倒壊および延焼を防止するために主要構造部分に必要な性能である。これに対して準耐火性能は、通常の火災による延焼を抑制するために主要構造部分に必要とされる性能で、火災終了後の倒壊防止までは求めていない。
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