ケルダール法を用いてゼラチンを分析し、その結果から、ゼラチンの窒素含有量、粗タンパク質量、ゼラチン中の粗タンパク質の割合を求めることを目的とする。
●理論
●操作
●結果
●考察
タンパク質含有率の誤差に関する考察
●課題
①窒素係数6.25のタンパク質の窒素含有率
②水蒸気蒸留の原理
●参考文献
目的
ケルダール法を用いてゼラチンを分析し、その結果から、ゼラチンの窒素含有量、粗タンパク質量、ゼラチン中の粗タンパク質の割合を求めることを目的とする。
理論
試料を濃硫酸と共に煮沸することで試料を分解し、試料中の窒素を硫酸アンモニウムに変化させる。分解液を強塩基性にし、水蒸気蒸留法によってアンモニアを蒸留、濃度既知の塩酸に捕集する。この塩酸をアルカリ標準溶液で滴定し、未反応の塩酸の量を求める。
このとき、
NH3 + HCl(過剰) → NH4Cl + HCl(未反応):①
HCl(未反応)+ NaOH → NaCl + H2O:②
という反応が起きる。
反応①より、NH3とHClは1:1の割合で反応する。よって、NH3のmol数と、NH3と反応したHClのmol数は等しい。
したがって、
NH3のmol数 =
NH3と反応したHClのmol数 =(加えたHClのmol数)- (未反応のHClのmol数)
この方法で求めたNH3のmol数より、試料中の窒素のmol数を導き出す。
操作
1.Na2CO3標準液の調製
Na2CO3を精秤し、約0.05mol/L Na2CO3 100...