今実験では、カビ(A.oryzae NBRC 30113)、酵母(S.cerevisiae NBRC 0304)、枯草菌(B.subtilis NBRC 3009)、大腸菌(E.coli NBRC 3301)の4つの菌を、自作の倍地に植菌、培養し、肉眼観察、顕微鏡による観察、菌数計算板による生菌数の測定、グラム染色を行い、得られた結果から、菌の持つ性質を調査し、菌を分類した。
序論
●微生物とは
実験方法
●綿栓の作成
●培地の作成
●微生物の植菌
●微生物の培養
観察・結果
●カビの観察
●酵母の観察
●枯草菌、大腸菌の観察 ]
●グラム染色
考察
●カビの観察について
●酵母の観察について
●菌数計算板による全菌数の測定
●枯草菌の観察について
●大腸菌の観察について
参考文献
序論
微生物とは、肉眼で見ることができない非常に小さい生物である。しかし微生物は、日本酒、ビール、ワインなどの製造(酵母の利用)、抗生物質の原料などとして、私たちの生活の中でさかんに利用されている。
今回の実験では、カビ(A.oryzae NBRC 30113)、酵母(S.cerevisiae NBRC 0304)、枯草菌(B.subtilis NBRC 3009)、大腸菌(E.coli NBRC 3301)の4つの菌を、自作の倍地に植菌、培養し、肉眼観察、顕微鏡による観察、菌数計算板による生菌数の測定、グラム染色を行い、得られた結果から、菌の持つ性質を調査し、菌を分類した。
実験方法
綿栓の作成
綿を一辺6~7cm程度の正方形に千切り取り、四隅をちぎって円形にした。綿を丸めたものを包み込み、首の長さを調整し、ねじ込むようにして試験管に詰めた。(図1)同様にして、綿栓をつけた試験管を30本作成した。このときの注意点は、以下の3つである。
頭の部分が柔らかすぎないか。また、破けていないか。
首の部分が細すぎないか。(試験管から首がぬけやすくなるため)
しわができていないか。(試験管と...