粘度の測定

閲覧数8,449
ダウンロード数17
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    今実験の目的は、粘度計を用いた30.0℃での各濃度のエタノール水溶液の相対粘度を測定し、濃度-粘度曲線を作成すること、ポリビニルアルコールの相対粘度を測定、結果から平均重合度を求めること、未知試料の粘度を測定し、試料を特定することの三つである。

    [緒言]
    ●粘度とは
     粘度の概要
     粘度計について
     粘度と温度、濃度の関係




    [結果と考察]


    ●30.0℃におけるエタノール水溶液 濃度(wt%)-粘度曲線
    ●30.0℃におけるエタノール水溶液 モル分率-粘度曲線
    ●ポリビニルアルコールの重合度解析結果

    ●実験値が文献値を上回ったことの原因と改善方法の考察
    ●ポリビニルアルコールの平均重合度が実際の値よりも大きくなったことに対する考察
    ●未知試料の推定

    [参考文献]

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    [緒言]
    粘度とは、流体の粘り気を表す物性である。例えば、水やアルコールに比べ、水飴や蜂蜜はドロッとしている。このことから、水飴や蜂蜜の粘度は水やアルコールに比べて大きいということが感覚的にわかる。このように、粘度は私たちの生活に身近な性質であるといえる。
    流体内のある小平面の両側で液体の速度が異なる場合、動きが速いほうから遅いほうに流体分子が移ると遅い流れを速め、遅いほうから速いほうに流体分子が移ると速い流れを遅くする。流体分子は熱運動によりこの小平面を横切って移動し、互いに運動量を傍受して流体の速度を一様にする働きを持ち、このことを粘性(粘度)という1)。
    図1. 平面の板の間に流れる液体の流速分布と働く力2)
    細い管の中を液体が通るとき、その速さは管の中央部で最も速く、管壁に近い部分では遅い。流れの方向に1枚の板があるとすれば、板の面に図のような力Fが働くことになり、この力は速度勾配 dυ/dz (z は管壁から中央部にかけての距離) に比例する。この速度勾配は流体の性質にも関係する。このとき粘度ηについて次の式が成立する。
    = η
    v =
    このとき、粘度ηが大きけ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。