硫酸ナトリウムの溶解度測定

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    資料紹介

    本実験では、硫酸ナトリウムの水への溶解度を測定し、溶解度曲線を作成した。この資料の内容を以下に記す。

    [緒言]
    ●溶解度とは
    ●再結晶とは
    ●溶媒としての水の性質
    ●硫酸ナトリウムの水和物形成

    [実験]
    ●実験操作

    [結果と考察]
    ●純水に対する硫酸ナトリウムの溶解度曲線による実験結果の提示
    ●結果に対する考察

    [参考文献]

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    [緒言]
     一定量の溶媒に溶解できる固体の量には限度があり、溶質が限界まで溶解している溶液を飽和溶液といい、その濃度を溶質の溶解度という。溶解度は温度によって変化する値であり、溶媒100 gに溶解できる溶質の質量で表されることが多い1)。
    一般に、固体の液体への溶解度は、温度以外に次の三要素によって決定される。そのため、溶媒と溶質の性質を考えることで、おおまかな溶解の様子を考えることができる。
    (1) 溶質物質の分子間の力
    (2) 溶媒分子間に働いている力と溶媒の液体構造
    (3) 溶質粒子と溶媒分子の間の力
    例えば、ナフタレンをベンゼンに溶解させる場合、溶解度は大きくなる。これは、ナフタレン、ベンゼンの両方が無極性物質であるため、(1)、(2)、(3)がほぼ同様の性質を持ち、同程度の大きさであるため、溶質分子と溶媒分子が混ざりやすいためである2)。
    また、縦軸に溶解度、横軸に溶媒の温度をプロットしたグラフを、溶解度曲線という。溶解度は、結晶精製に多く利用される性質であるため、溶解度曲線を作成し、溶解度を視覚化することは、物質間の溶解度の差を考え、特定の物質の結晶を析出させる際、大変有用...

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