人間は働くことを通して人格を形成し成長する。さらには社会とのつながりを築いて、より人間らしい生き方を実現していく。障害者にとってもこのことは同じであり、仕事をすることの喜びや、仕事を通じて社会への参加意識を持ち、また責任を担う権利と義務を健常者と同様に持っている。
しかし障害のない人たちに合わせた就業環境や待遇を障害者の人たちにもそのまま適用することは障害者を排除することにもつながり、かえって平衡を失する。障害者には健康上の理由などにより就労の活動に制約がある場合があり、その結果働く意欲が低下していたり、あるいは就労経験が充分でない場合などもある。そのような人たちに対する支援を個別かつ適切...