1、ムーブメント教育の基本的な考え方
ムーブメント教育とは、対象児の身体や動きを通して運動機能はのみならず、情緒性・社会性、高次の認知機能をも含めた発達教育である。
『ムーブメント教育の基本的な考え方と技法について述べよ。』
1、ムーブメント教育の基本的な考え方
ムーブメント教育とは、対象児の身体や動きを通して運動機能はのみならず、情緒性・社会性、高次の認知機能をも含めた発達教育である。
その目的は、自分の身体を動かすことにより、「見る」、「聞く」、「触れる」などの感覚運動技能の習得と、身体意識の形成を図り、認知能力やコミュニケーション能力などの能力を向上させ、子どもの健康と幸福感の達成をするものとしている。
ムーブメントは、何よりも子どもの自発性を尊重している教育である。セッションの中で、リーダーは子どもが遊びながら観察し、子どもの自主性や発達、どこに問題があるのかを観ていく遊戯療法(プレイセラピー)や、相手を受容し相手の感じ方・気持ちを相手のみになって感じとる共感的態度を大切にする非指示的療法に通ずるものがある。
2、ムーブメント教育の必要性
ムーブメント教育において著名な研究者であるアメリカのフロスティッグの考え方は、「身体はどんな人にとっても重要な所有物であり、しかも、感情や動きを最も直接的に表現できるものである」と示している。
学習困難児...