天文学A 地球のただひとつの衛星である月について

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    「天文学Aレポート」
    自由課題、副題:地球のただひとつの衛星である月について
    月は地球から離れてゆく
    この月は、最近の研究から少しずつ地球から遠ざかっていることがわかった。一年に約三センチずつ、確実に地球から遠ざかっている。逆にいえば、地球ができたころは、月は今よりずっと地球の近くにあった。いま見える月の十倍くらいの大きさに見えていたのではないかと考えられている。
    遠ざかる原因は、月と地球との間に働く重力の作用で引き起こされる潮汐のためである。月は潮の干満に作用しているのは既知のとおりである。潮の干満が起きると、地球上の海や大気が動くが、地球そのものも、ほんのわずか歪むのである。地球の自転は月に比べて速いから歪んだ部分が常に月を引っ張るように動く。すると、この影響で、次第に月はエネルギーを得て、地球から遠ざかっていくのである。逆に、地球のほうはエネルギーを失うので、自転速度が遅くなっていく。昔は地球の自転はもっと速く、月はもっと近く、そして潮の干満も今よりずっと大きかったことだろう。
    まだっずっと先のことになるが、月が地球から離れてゆくと皆既日食も見ることができなくなる。皆既日食は太陽...

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