序章 3
第1章 スポーツの歴史 5
第1節 スポーツの歴史と発展 6
(1)先史時代のスポーツ 6
(2)古代のスポーツ 8
(3)中世のスポーツ 10
(4)近代のスポーツ 12
(5)現代のスポーツ 14
第2節 スポーツの歴史と女性 15
(1)女子陸上競技とオリンピック 16
(2)近代スポーツの男性主導 18
第2章 スポーツと身体的差異 20
第1節 男女の形態から見る身体的差異 21
第2節 男女間における身体の機能的差異 23
第3章 学校教育におけるスポーツとジェンダー 31
第1節 体育教育における男女差 32
第2節 部活動における男女差 34
第4章 スポーツとジェンダーに関わる諸問題 37
第1節 男女間におけるスポーツ機会の不均等 38
第2節 女性アスリートの商品化 40
第5章 スポーツとジェンダーにおける人々の意識 41
第1節 質問紙調査概要 42
第2節 質問紙調査結果と考察 43
終章 まとめと考察 54
2008年8月,北京五輪で野球日本代表がメダルを逃したことに対する非難で沸いたスポーツ界。その裏で,女子野球ワールドカップが行なわれていたことを知る者は少ない。そこで,女子野球の日本代表が優勝を遂げたと言うニュースは,スポーツ紙の一面を飾った「敗戦」という文字とは裏腹に,小さく片隅に掲載された。
近年,女性アスリートの活躍には目覚しいものがある。北京五輪のソフトボール日本代表やレスリングなどにおける金メダルの獲得は記憶に新しい。しかし,その裏では未だスポーツへの女性進出には,性差による障害が数多く残されている。そこには,男性中心に発展してきた近代スポーツによる弊害と,スポーツ分野に関わらず,これまでの世界を取り巻いてきたジェンダー問題が深く関わっている。
また、現在女性が華々しく活躍するスポーツにおいても性差を背景とした問題は数多く残っている。身体を最大限活用するスポーツという分野であるがゆえに,「男らしさ」「女らしさ」を求める風潮,マスコミによる女性アスリートの商品化など,近年になって女性のスポーツ界への進出が増加したことにより様々な問題が明らかとなってきたといえる。
「男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受することができ,かつ,共に責任を担うべき社会」としての男女共同参画社会基本法が制定され10年が経過した。しかし、日本社会においては、様々な場にジェンダー意識が根強く残っている。その中で,未だ根強く残るジェンダー意識のひとつとして,スポーツ分野におけるジェンダー問題について,①歴史的背景 ②生物学的見地 ③教育分野との関連 ④スポーツ競技の制度面 ⑤人々の意識 などからアプローチする。このことにより,スポーツにおけるジェンダー意識はどのような環境の下で生まれ、現代社会にどのような影響を及ぼしているのか、また、これらのジェンダー意識はどのように変化してきたのかを見ていくことによりその問題解消の糸口を模索していきたいと思う。
卒業論文
スポーツとジェンダーに関する一考察
序章…………………………………………………………………………………………………...3
第1章 スポーツの歴史 5
第1節 スポーツの歴史と発展 6
(1)先史時代のスポーツ 6
(2)古代のスポーツ 8
(3)中世のスポーツ 10
(4)近代のスポーツ 12
(5)現代のスポーツ 14
第2節 スポーツの歴史と女性 15
(1)女子陸上競技とオリンピック 16
(2)近代スポーツの男性主導 18
第2章 スポーツと身体的差異 20
第1節 男女の形態から見る身体的差異 21
第2節 男女間における身体の機能的差異 23
第3章 学校教育におけるスポーツとジェンダー 31
第1節 体育教育における男女差 32
第2節 部活動における男女差 34
第4章 スポーツとジェンダーに関わる諸問題 37
第1節 男女間におけるスポーツ機会の不均等 38
第2節 女性アスリートの商品化 40
第5章 スポーツとジェンダーにおける人々の意識 41
第1節 質問紙調査概要 42
第2節 質問紙調査結果と考察 43
終章 まとめと考察 54
序論
(1)問題...