第2課題第7設題
文部科学省は平成11年7月の「学習障害児に対する指導について」にて学習障害(LD)を「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの」と、また平成15年3月の「今後の特別支援教育の在り方について」にて注意欠陥/多動性障害を「ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、および/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすもの」と定義づけている。LDやADHDのような発達障害は近年広く認知されるようになり、いずれも社会性や人間関係に行動面での問題が表れやすいことが分かってきた。このような障害では対応が悪いと自尊心を損ない、そのため二次的な障害が現れることもあり、家庭や学校などにおいて適切な対応をとることにより社会生活に適応し本人も周囲の人も共に快適な生活を送ることができるように支援することが必要である。
このような発達障害を持つ子どもたちへの対応には、条件付け理論が多く用いられている。条件付け理論にはレスポンデント...