学校経営と学校図書館
(科目コード1001)分冊1
設問:
学校教育において欠くことができないとされる学校図書館の学校経営上の位置づけと司書教諭の役割について述べなさい。
学校図書館は学校教育において、子どもたちが自ら学ぼうとする力、つまり自己教育力を育てるための役割を担っている。そしてその役割は、学校経営の組織を通じて遂行されている。経営組織には、「教育活動の組織」、「事務活動の組織」、「学校運営の組織」、「研究研修活動の組織」が含まれる。この経営組織の中にある学校図書館組織は、学校の規模などの各学校が持つ諸条件によって差異があるものの、学校教育活動全体に関連し、奉仕する機関として捉えられることに何ら変わりはない。したがって、学校図書館は全校的機関として明確に位置付けられているのである。例えば、教育課程の展開にあたっては、学校図書館からの視点として、「教務活動の組織」が行う活動に対して、学校図書館として率直に意見を述べたり、指導方法や内容について提案したりするといった、学校経営に積極的に参画することや、全教職員の学校図書館に対する様々な要望や、意思をくみ取り、それらを学校図書館...