わが国における福祉サービスを提供する組織の種類は、福祉・介護サービスに対する社会の考え方や幾度かの法制度の変遷を経て変化をしてきた。福祉制度の下で行われる限り福祉サービスを提供する組織の活動から行政の関与が排除できないことは変わらない一方で、それらの組織に社会が期待する役割は明確になり、組織としての社会的使命を果たし成果を上げることの重要性が認識されるようになった。すなわち一般の企業におけるのと同様に、福祉サービスにおいても組織としての成果を極大化するための「経営」が重要なのであり、近時の福祉理論の中でも組織経営の考え方が福祉サービスの組織にも適用されるようになってきている。
複数の人間の...