食事介護の基本事項…今までの食事習慣を守り、楽しい雰囲気を心がける、食事は座位姿勢でとるのが望ましい(麻痺のある場合は、麻痺側の肩の部分に枕を差し込み、健側をやや下にした側臥位にする。介助は、必ず健側から行う)、自力で食事ができるように自助具や生活用具の工夫をする、水分補給を忘れない。
科目名:介護概論Ⅰ
設題名:それぞれの介護技術を行う上での基本事項と留意点を述べよ。
食事介護の基本事項…今までの食事習慣を守り、楽しい雰囲気を心がける、食事は座位姿勢でとるのが望ましい(麻痺のある場合は、麻痺側の肩の部分に枕を差し込み、健側をやや下にした側臥位にする。介助は、必ず健側から行う)、自力で食事ができるように自助具や生活用具の工夫をする、水分補給を忘れない。
食事介護の留意点
1 介護する時は利用者と目線を同じくし、ゆったりした態度で、食事内容の説明をして食欲を引き出す。食事時間が長くなると疲労する為、およそ30分以内にする。
2 食事の並べ方はいつも同じにする。
3 摂取しやすいように気をくばり、誤嚥させないために綿密な観察をする。
4 食べる順序や速さなどは、本人の希望やペースを尊重する。
排泄介護の基本事項…待たせないでいつでも気持ちよく応じる、プライバシーを守る、排便時の姿勢は座位が最も望ましい、清潔の保持、排泄物の量や性状を観察し、異常の早期発見に努める。
排泄介護の留意点
1 トイレ使用の場合、ズボン、下着を膝の下まで下ろさないと汚すおそれがある為、目配りを怠らない。
2 ポータブルトイレ使用の場合は、プライバシーの保護に気を配る。スクリーン、カーテンで見えないように囲う。座位姿勢になったら下半身をタオル等で覆う(防寒の意味もある)。落ち着いて排泄できるように終了するまで退席する。拭き取りが不十分であれば介助する。換気をし、排泄物は観察してそのつど捨て、手早く後始末をする。1日1回はポータブルトイレを消毒する。
3 おむつ使用の場合、おむつやカバー類はその人に適したものを選ぶ。汚れたら替えることを原則とする。おむつは小さくまとめ、締めつけや濡れに注意する。
着脱介護の基本事項…着替え時の室温は22℃前後にする、衣類は着心地の良さ、着やすさ、本人の好み、似合うものを心がける、着替えることを伝え、必ず納得あるいは了解を得たうえで、プライバシーを守り行う、着替えは身体が汚れているときは、身体を清潔にしてから行う、交換した衣服はまとめて洗濯かごなどに入れ、放置したままにしない。
着脱介護の留意事項…言葉で誘導して一人で着替えられるように援助する。一人で衣服が着られるという満足感は、その後の生活に大きく影響するので、介護は本人ができないところだけし、残存機能を活用してもらう。
※麻痺や痛みのある場合、脱がせるときは麻痺や痛みのない方(健側)から脱がせ、着せるときは麻痺や痛みのある方(患側)から着せる。
入浴介護の基本事項…浴室の改造、可能なかぎり自力で入浴できるよう工夫する、健康チェックと入浴の適否の判断をする、安全の確保、羞恥心への十分な配慮と精神的な負担をかけないように心がける、入浴は食前、食後1時間は避け、排泄を済ませてからにする、あまり力を入れて洗わない。
入浴介護の留意点
1 部分浴は、手、足、陰部など特に汚れやすいところを洗うことをいう。
2 清拭は、体調のよいときに排せつを済ませてから行う。部屋を暖かく(冬でも22℃前後)し、必要以上に身体を露出させない。石鹸分は残さずきれいに拭き取る。
3 部分清拭は、全身清拭と同じ方法を部分的に行うことである。重症の病人等は一度に全身を清拭すると疲労させるので、最も必要な部分だけ行い、あとはその人の状態に応じて行い、隔日または1週に約2回の割合で全身を清拭するよう心がける。背面の清拭などは、褥瘡予防の目的のため毎日、場合によっては朝夕でも行う。
介護概論Ⅰ 課題-1
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