近代公教育の特徴は①全員に早く共通の情報を教えられる②異なった経験や情報を出しあえるので、集団思考ができる③共通な学力を与えやすいという一斉授業の長所に着目し他ところにある。多くの教育現場で同一学年の子どもたちを学級として編成し、教育活動が行われているのは周知のことである。しかし、一斉授業にも①詰め込みになりやすい②個人差に応じにくいので取り残されたり、足止めされる者ができる③唯言語主義的になりやすいなどの短所があり、それぞれの短所をどのように克服していくかが近年の課題であり、その結果、授業形態は変化し多様化してきているのである。
学級組織の編成が個性化の伸長をはかるうえでの教育方法としては十分ではないという批判が生じたのは19世紀の中期から20世紀の初頭にかけてである。そこで誕生したものが「一斉授業の特徴である学級を一部残した形で個別学習を代入した」学習形態であった。これらの学習形態は「学習は学習対称に対する興味がなければスムーズに発展しないし、子どもたち自身が課題意識を持って進めていかなければ効果も発展もあり得ない」という考えを持っており、ドルトン・プラン、ウィネトカ・プランと呼...